常闇のお父さん問題

DQ10プレーヤーに衝撃が走った日

その日は突然やって来た――。

テレビ東京系列で放送中の「家、ついて行ってイイですか?」というTV番組に、DQ10プレーヤー(43歳・男性)が出演。ドラゴンクエスト10にはまりすぎて、39歳頃に離婚。

娘がおり、現在は連絡先もわからず子供に会えない状況だと説明がありました。

 

放送中からインターネット(主にTwitter)を中心に「常闇のお父さん」と呼ばれるようになり、一躍プレーヤー間で有名になりました。

 

この「常闇のお父さん」は、放送がスタートしたハートフルFF14ドラマ「光のお父さん」の対義語という説や、DQ10内の強敵コンテンツ「常闇のメイヴ」等に準えられている説があります。

ちなみに常闇のお父さんは、この日はDQ10プレーヤー間のオフ会帰り。

常闇のメイヴに取材当時通っているそうです。

常闇のお父さんのガチ勢感がすごい。

 

一時期ティア婚が流行した時代があった

何年前の事だろう……DQ10ブロガーが人気を博していた時代かな。もう数年前の事ですね。

一時期DQ10内で、ティア婚なるワードが誕生しました。

FF14風に言えば、エタバン(エターナルバンド)。簡単に言うと、ネットゲーム内での結婚式のようなものです。相方成立式とでも名付けましょうか。

実際にネトゲで知り合って現実世界でも入籍したというカップルもいますし、あくまでオンラインゲーム内だけの相方という立場で遊んでいるプレーヤーもいます。なので、今回書いているのは「現実世界でも入籍したプレーヤー」という意味合いです。

そして私自身も、ティア婚をしたフレンド(ゲーム繋がりの友人)から挙式披露宴に招待され、参加した経験が2回ほどあります。プレーヤー同士で入籍したという報告は、もっと多いですね。

 

私のフレンドにも常闇のお父さんが実在する

といいますか、どんなネトゲでもあるあるネタだと思うんですよね。

ネトゲがトリガーとなり、夫婦生活が破綻したという家族。

そんなに「あるある~」なんて軽いノリで言い合える時代になりたくはないと思いますが、協議離婚なのか調停離婚なのかケースバイケースだと思うんですよね。

性格の不一致という言葉がよく使われますが、性格の不一致がカバーする離婚理由範囲がまあ広い!守備力バツグン!カープ鉄壁の二遊間?!さらに中田翔も守りに加わっちゃってる?!それくらいカバー力がすごいの。

なので離婚理由は本人達にしか判りかねる状態ですし、第3者が推測するのも野暮ですね。

先ほど紹介したDQ10で知り合って結婚したフレンドですが、既に離婚済みなんです。

ええ、本人から書いても良いといわれました。

私がのほほーんと日々淡々と生活を過ごしていく中で、同世代の友人は交際・同棲・プロポーズ・挙式準備・結婚・新婚旅行・離婚・再婚(これもネトゲ出会い)を経験!

もう何だろう。

経験値の差がすごい!

フレンドは人生で超元気玉を使って試練の門を買って何週も巡っているんじゃないかってくらい経験値を積んでる。一方私は、未だに武器は結晶用のツメを装備して、1人タイガークロー打ちに行っている感じ。

しゅ……しゅごい……これがバージョン3とバージョン1の違い……?!

と言いたくなりますが、きっとDQ10プレーヤーでないと非常に判りにくい例えなのでこのあたりで話を戻したいと思います。

 

すごーい!人と出会うのが得意なフレンズなんだね

さすがに該当のフレから、今年に入り2度目の結婚(再婚報告)を受けたときに「おめでとう」以外の言葉が見当たりませんでした。

いやいや。ちょっと待って。冷静になろう。

DQ10で出会った人と結婚して離婚して、また別のDQ10プレーヤーと再婚するスパンが短いような気がするよ?とはいえこれも、人の縁。第3者が口を挟む問題じゃないかなと。

再婚報告を受けた時期が、ちょうどけものフレンズが流行っていた時期でして。

けものフレンズの4話か5話位だったかな~。連絡先を交換しているLINEで「俺、○○さん(名前を知っているレベルのプレーヤー)と再婚します。」と連絡が着まして。その時まで離婚したことを知らなかったので「what a day?!」って思っちゃいましたよね。よくよく話を聞くとそういう事でした。そして前妻との離婚理由も、ドラゴンクエスト10が原因でした。最初は一緒に楽しくゲームで遊んでいたけれど、いざ入籍して一緒に生活を始めると、楽しいだけでは終わらないですよね。そんなアレコレを聞いた私にとっても、まさにWhat a day?!

 

全国各地にいる常闇の皆さんへ

TV番組で紹介されたDQ10が原因で離婚した40代勇者男性」というキャッチコピーが強烈すぎて。 多くのアフィリエイトブログでも該当男性を取り上げた記事が更新されました。ブログの冒頭に戻りますが、奇しくもFF14を舞台にした光のお父さんのTVドラマ放送日が近かったこともあり、同じオンラインゲームの光と影という扱いになり話題になったのかなと思います。

私の周りにも、常闇のお父さん・お母さんがたくさんいます。

「子供放置して遊んでいるの~」とゲーム内だけでなく、Twitter等のSNSでも発言している常闇のお母さん。

「ゲーム内に相方が出来てリアルでも会いに行った。いろいろ考えた結果、奥さんと別れた」と話していた常闇のお父さん。

人生何があるか判りませんし、人それぞれ人生があるかと思います。

親の視点ではなく、子供の視点も少しだけ考えて欲しいなと個人的には思うんです。

お父さんやお母さんがネトゲにはまりすぎて家族崩壊した時の子供の気持ちを考えた事はあるのでしょうか。

もし私の両親が熟年ネトゲ離婚をするような事になったら、あきれて言葉を失うでしょう。

「離婚理由って何?」

「お父さんがね……ゲームにはまりすぎちゃって……もう一緒に生活していくのは難しいわ。」

「ゲーム?!なんのゲーム?!」

ドラゴンクエスト10っていうの。」

 

うん。

笑えない。

もし私が思春期の頃にオンラインゲーム がトリガーとなり両親が離婚したら、しばらくはネットゲームなんか見たくない!という心境に陥るかと思います。

 

ゆうべはおたのしみな気持ちも大切

セックスレスって離婚原因になるんですね。

唐突に何言ってんの?!って流れですが、性格の不一致は性の不一致も含まれます。

もちろんケースバイケース。離婚原因の1つになる程度で読み続けて下さい。

ドラクエシリーズの往年の名セリフ「ゆうべはおたのしみでしたね」って、宿屋を経営する人間としてはたいへん失礼に当たるセリフですが、人生を謳歌する上では大切な事だと思います。

ゆうべはおたのしみでしたね。

どれだけ激しくおたのしみしちゃったのでしょう。

宿屋の店主(同じ敷地内に住んでいると推測可能なNPC)から「ゆうべは~」なんて言われちゃうレベルですからね。それはそれはおたのしみな夜を満喫したのでしょう。

このセリフを現実に引き戻しまして、夫婦揃って夜のお楽しみと言いますか。

人によっては朝のお楽しみかもしれないし、昼時のお楽しみかもしれない。タイミングはいつでもお楽しみですが、夫婦のどちらかが夫婦のお楽しみよりも、ゲームが楽しいと感じてくると危険かと思います。

もっと考えると、体の繋がりが希薄になっても、心の繋がりがあれば満足という考え方もありだと思うんです。そう、お互いが満足していれば問題は発生しませんよね。

ゲームを楽しみすぎるのではなくて、リアルで「ゆうべはおたのしみでしたね」も大切なのかな。

 

奇しくも明日はドラクエ10のヴァージョンアップ当日。

常闇のお父さんは、VU後すぐに乗り込む勢なのかな。

私、気になります。